RYOGOKU OSHARE RIKISHI
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館) ‘89年2月6日号〜’90年12月10日号まで連載。単行本全4巻完結
‘91年「両国花錦闘士」1〜4巻(小学館ビッグコミックス)
‘98年「両国花錦闘士」 全4巻 (スコラ漫画文庫シリーズ)
2001年「両国花錦闘士」 全4巻 (平凡社)
2017年「両国花錦闘士」豪華復刻版 全2巻 (上)東の横綱編 (下)西の横綱編(小学館クリエイティブ)発売中
たとえ、どんな装いをしていようとも、
隠しようのない その素性・・・。
私の魂を揺さぶる、あの男たちは何者っ!?
そう、彼らは・・・その名も高き、お・相撲さん 🎵
4億5千万光年離れた宇宙の彼方から・・・白く発光する
土俵に乗ってやって来た・・・あ、ちがった
遠く 神世の昔から伝わる、大地の豊穣を祈願して身体を張った
力自慢の、神々しい 偉形の男たち。
おお・・・相撲・・・。それは最古にして神聖なフロンティア・・・
新たなる力士を探索し、人跡未踏の
強靭なる巨体を求めて・・・いや、ちがった・・
いにしえから国民のアイドルでもあった
わが国で最も古い国技、由緒ただしき相撲・・・。
その世界の様々のタブーを冒して、
恋に、ファッションに、表現に、人格に、破格の夢を追えた
バブル期末期の '89年から '90年代にかけて
「両国花錦闘士」(りょうごくおしゃれりきし)は華麗に花激に
ビックコミックスピリッツ誌(小学館)に登場した。
漫画、描きたいってねえ、女子二人で取材に来たけど、
うちは断ったよ。代わりに乱錦部屋へ行ったようだ。
冬の朝でも力士がまわし一枚で稽古してるって、
はしゃいでたよ。
相撲のこと、何も知らなかったみたいだね。(談)
と いうわけで、
連載当時の様子を
向ノ山親方に
聞いてみました !
ごっつぁんです。
漫画のキャラクターになって欲しいってね、取材に来てくれたから、
思わず引き受けちゃった。まだ幕下だったし・・。
けれど、負けて拗ねてたり、団子食べてたり、お化粧してたり、
僕のカッコ悪いところばっかり描くから、ショックだったなー。
紡木たくが好きって、どうしてバレちゃったのか今もわからないよ。
でも、「雪降ろし投げ」は、よかった!
あれは僕にしかできないからね。
「両国花錦闘士」って、
典型的アンコ型(太め)力士で、少女漫画好きの「雪乃童」と
ソップ型(痩せ型)力士で、ナルシストの「昇竜」の
両力士の星取りと恋の鞘当て、相撲部屋人情、青春、一部アダルト、
リーク、エンタメ、サクセスストーリーでしょ?
あの時代脚光を浴びてた、文化人類学的見地からお相撲を描こうとして
ツボにはまって、ミイラ取りがミイラになった漫画よね。
スポーツ雑誌社の記者としては、あれはスポ根とは言わないわ!
「両国花錦闘士」で、( りょうごくおしゃれりきし )と読ませるよう
ですね。お相撲が主題といっても、一風変わった漫画でしたね。
当時誰も、新たにお相撲を漫画にしようと思っていなかったから、
目の付け所は良かったんじゃないかな。 伝統を守る部屋と、新しい
見方で進む部屋と、力士のタイプが変化した時代でもありましたね。
それがまあ、凄いことに、30年後の今年、舞台になるって嬉しいですね。
しかも豪華キャストですよ! キャスト陣の勇姿を見ると熱くなります。
私も向ノ山親方と一緒に舞台を見に行きますよ! 今から楽しみですね!
舞台情報もぜひ見て下さい。
ああ、桜子、魅惑のびんづけ油に、
身も心も悩乱したわ。 ああん・・
漫画の中の各登場人物の初舞台化の心境をリポートした